ビジネス書を読むなら古典! セネカの「人生の短さについて」が本当に面白い

面白おかしいセネカの「人生の短さについて」の感想を書きました。

目次

セネカの「人生の短さについて」を読み終えたので、感想を書いておくことにする。

まず知っている人は知っているかもしれないが、本書は「2021年1番面白かった冒頭大賞」の受賞作品である。

わけがわからないと思った方は、下記記事を読んで欲しい。

2021年1番面白かった冒頭「人生の短さについて」セネカ(冒頭の感想だけ編)

上記を読むとわかるだろうが、読んだ瞬間、あまりにも面白く、1ページを読んだだけで感想を書いてしまった。

それほどまでに面白おかしく、何なんだろうこれはと思い、読み続けたら、実は教訓満載のためになる本だった。

が、教訓どうこう関係なしに、面白く読めたのでまずそちらから紹介する。

だって、教訓満載ってだけじゃ、読む気でないでしょう?

面白可笑しい哲学書

強すぎるセネカさん

作者のセネカは冒頭の記事でも紹介したが、随分昔の、大層立派な男である。

どのくらい立派であるかというと、それはもう大層立派である。

なんたって、第5代ローマ皇帝ネロの幼少期の家庭教師をやったくらい。

かの有名なネロの家庭教師である、ーー、最終的にはネロに自害を命じられるのだが。

その際も、セネカはは始めにドクニンジンを飲んだが死に切れなかったため、風呂場で静脈を切って自殺したらしい。

潔く、死という命に応じ、その命を実行するために2回も挑戦する精神力、とんでもない。

その強さは本書に書かれたセネカの手紙にも表れている。

皇帝が影響力を恐れ、島流しにしたセネカから母に送った手紙にはこう書かれている。

追放とは、ようするに、住む場所が変わるだけです。

まあ、そうなんだけど、そう割り切れるものなのか、ってあまりにもさっぱりしているセネカに思わず笑ってしまった。

確かに間違ってはいないんだけれど。

手紙好きのセネカさん

セネカはよっぽど手紙好きだったとみえる。

本書はセネカが叔父さん、母、友にあてた3つの手紙が書かれている。

たぶん300ページはあるので、往復書簡形式なのかしらと思っていたが、そんなことなくほとんどすべてがセネカの手紙だった(友からの短い手紙もあったが)。

つまりセネカはものすごい長い手紙を叔父さん、母、友に送っていたのである。

いったい、手紙をもらった彼らはどう思ったのだろうか。

また封筒にそれらの手紙は収まったのだろうか、謎が深まる。

50を過ぎたら引退しよう

これが、紀元49年の考え方である。

50を過ぎたら引退しよう--、今と変わらないのだ。

昔の人もそう思っていた、なんかそれだけで少し親近感が沸いた。

どうもこんにちは、紀元49年の人々。

ビジネス書を読むなら古典を読むのはどうでしょう

次からは少し真面目な内容で、本書には有益な思想がたくさん詰まっている。

ひとは、自分の財産を管理すると気には倹約家だ。ところが、時間を使うときになると、とたんに浪費家に変貌してしまう

これは人生の短さについて考えているセネカの言葉で考えさせられる。

確かに「時は金なり」という言葉があるが、人は時間にそこまで執着しているようには思えない。

お金にはあんなにうるさいのに時間には何も言わないのである。

学問のために出費するのは、とてもよいことだ。だが、それが理にかなうのは、限度をわきまえているときだけだ。数えきれないほどの書物を蔵書にしても、その持ち主が書名に目を通すことさえ、一生かけてもできないのなら、なんの意味があるだろう。書物の山は、学ぶ者を押しつぶすだけで、なにも教えてはくれない。多数の作家によって道に迷うより、少数の作家に身をまかせたほうが、はるかによい。

これ学問に悩む友に送った手紙で、いわゆる積読について書かれている。

これは度々論争があるので、意見は言わないけど、納得はできる。

読まない本を持っていても何の意味もない。

これらを随分昔にセネカは悟っていたのである。

今も名が残る賢人とよくわからない人が書いたビジネス書どっちが参考になるのだろうか。

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