2021年1番面白かった冒頭「人生の短さについて」セネカ(冒頭の感想だけ編)

2021年も終わりに差し掛かっている中、ものすごい面白い冒頭に出会ってしまったので紹介する。

目次

「人生の短さについて」セネカ

予想外という意味で、思わず笑ってしまった作品である。

1つ断っておくとまだ読了はしていない。

最も面白い冒頭大賞

ただ、冒頭で思わず笑ってしまったので、2021年最も面白い冒頭大賞を授けることにした。

ちなみに本書は2021年12月14日現在、kindleアンリミテッド対象作品なので、興味ある方はぜひ読んでみてほしい。

1カ月無料なのでこの本の冒頭を読むためだけに登録しても損はしない。

はるか昔の大層な哲学者が書いた立派な本

さて、本書だが、書かれたが、なんと西暦49年である。

西暦49年ってなに? ってると思うし、なってほしい。

私も思考が追い付かずに、「であればこの本は手書きなんだろう」って当たり前のことを思った。

ちなみにWikipediaのできごとには

小アグリッピナがローマ皇帝クラウディウスと結婚

と書かれているが、さっぱりである。

謎が深まる。

前書きで語られる難しさに震える

ちなみに私は、kindleアンリミテッドだったから手に取っただけで本書に対する事前知識は一切ない。

なので、前書きを読みつつ、少しずつこの本に書かれているであろう本を理解していった。

まず、セネカというのは非常に立派な男らしい。

政治家であり、哲学者であり、作家であり、第5代ローマ皇帝ネロの幼少期の家庭教師であるらしい。

ネロの家庭教師!? …大層立派な男である…のか🤔。

大昔の哲学者で、立派な男で、また前書きで非常にセネカの偉大さを強調するので、私はもう本編を読み始める前に、萎縮していた。

もしや、めちゃくちゃ難しい哲学の本に手を出してしまったのではないだろうか。

これはもしや、読み切ることは不可能なのではないか。

かつて書いたが、私は本を手に取ったら読み切ることを信条としている。

そういうわけであまりにも難しすぎる本は、出来れば避けたい、なんてことを考えていた。

いざ、本編へ

そんな思いを巡らせていた中での冒頭である。

人生は使い方しだいで長くなる。なのに、ひとはそれを消費して短くしてしまう。

パウリヌスさん、大部分の人間は、自然の悪意を嘆いて、こう言っている――

書いてみると、そんなに面白くない、普通な気もするが、深夜布団の中で思わず笑ってしまった。

パウリヌスさん、いや、…ん、誰?

だれ、パウリヌスさん?

いや、確かに前書きで本書はパウリヌスに送った手紙と言っていたけど、こんな軽い感じなの?

近所の人に問いかける感じなの?

と、萎縮している中、フレンドリーに始まった冒頭に戸惑いを隠せず、その勢いで、2021年最も面白い冒頭大賞を授けることにした。

感想は読んでから書く予定、まずは、冒頭のみの感想で勘弁してください。

ねえ、パウリヌスさん、それでいいでしょう?

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